婚礼後のしきたり



(1)両親へのあいさつ
 挙式後又は新婚旅行から帰ったら、まずは両親に感謝の礼を述べる。また主な親類へのあいさつもかかしてはならない。

(2)媒酌人へのあいさつ謝礼
 媒酌人への謝礼の方法にはいろいろなケースがあるが、双方の両親がそろって媒酌人宅に持参する場合が多い。また新郎新婦が新婚旅行から帰ったら、結婚式・披露宴のお礼を兼ねて、媒酌人宅へお土産と一緒に謝礼を持参することもある。地域によっては、媒酌人の謝礼を披露宴のお開き後に行う場合もある。謝礼の金額は、見合いから結納・挙式までをお世話になった場合と、挙式・披露宴だけの場合では異なるが、媒酌人が負担した諸費用プラスお礼が基準で、諸費用には祝儀、衣裳クリーニング代、交通費、日当などの項目が考えられる。
 また媒酌人の社会的地位やお世話になった度合いを考慮に入れ、両家で相談の上決める。両家それぞれの負担は半額、又は四分六でするケースが多いようである。

(3)来賓へのあいさつ
 披露宴に列席した職場の上司、恩師又は特にお世話になった司会役、受付係、撮影係などへの感謝の礼はかかさないようにする。二人であいさつに伺うのがベストである。

(4)近所へのあいさつ
 これからの末永いお付き合いのために、隣り近所へあいさつ回りをする。近所へのあいさつ回りには、名刺代わりに、タオル、ハガキ、風呂敷などをのし紙に包んで姓を書き、持参する習慣もある。

(5)里帰り
 結婚後、新夫妻が初めて妻の実家を訪ねることを「里帰り」という。地方によっては帰るという言葉を嫌って、「里開き」と呼ぶところもある。昔からのしきたりでは、結婚式後、3日、5日目などの奇数日に二人でそろって訪問し、妻だけ実家に泊まり、翌日帰ることになっていた。また里帰りには、婚家で新調した、婚家の家紋のついた小袖を着せて帰すならわしもある。

(6)結婚通知状
 結婚式の招待者の他,友人知人などに結婚通知と新居通知を兼ねた挨拶状をーカ月以内に発送する。内容は結婚したことの通知,今後の付き合いのお願い,新住所などがある。また新婦の旧姓も括弧して入れる。
(例)
拝啓 皆様にはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。
このたび私たちは大石吉藤様ご夫妻のご媒酌により6月10日○○閣にて結婚式をあげ新しい人生の第一歩を踏み出しました。
山の道,坂の道の人生もお互い堅く手を握り合って明るい家庭を築きたいと思います。
今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
お近くにおいでの節はぜひお立ち寄りください。
敬具
平成○年○月吉日
東京都大田区吉常3一1
大原日出夫
    弘 美
(旧姓宮崎)


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